日本の名水の種類 なぜ名水と呼ばれるのでしょうか？
名水にはどのような種類があるのでしょうか。
ここでは名水の地域とその名水の由来などを説明したいと思います。
名水百選とは、1985年3月に環境省が選定した全国各地の「名水」とされる100か所の湧水・河川・地下水のことを言います。
名水百選における「名水」とは、保全状況が良好で地域住民等による保全活動があるということであり、「そのまま飲める美味しい水」という意味ではないようです。
飲用には煮沸が必要とされているものもあります。
なお、環境省は2008年6月、新たに「名水百選」を選定しました。
これは、1985年3月に選定した「昭和の名水百選」に対して「平成の名水百選」と呼ばれています。両者に重複はなく、日本ではこれで名水200選となっています。
名水の地域は北海道から沖縄まで存在します。
また水の区分として湧水や河川、地下水がありますが、湧水が全体の７０パーセントを占めます。
もともと日本は海に囲まれ、大小の川が多く、水に恵まれた豊穣な土地なのです。
古事記によると、日本は「豊葦原の瑞穂の国 (とよあしはらのみずほのくに)」と言われていました。
豊かな葦原のような豊潤な大地にみずみずしい稲穂が実り渡るという意味です。
多くの河川による氾濫平原や湿地帯はもっとも稲作作りに適した土地であったのです。古代より日本人は水と共に生き、繁栄してきました。そのため各地に名水が存在するのも頷けます。
東京にも名水の地があります。明治神宮御苑の森にある湧水に清正井(きよまさのいど)というのがあり、名水100選に選ばれています。江戸時代にこの土地は豊臣秀吉の子飼いの武将で有名であった加藤清正の下屋敷があったと言われています。それに因んでの名称かと思います。
清正井(きよまさのいど)は湧水であり、都会にこのような湧水が現存しているとは思いませんでした。
あなたの住んでいる家の近くにも名水があったりしませんか？
休日には散歩がてら名水探しをしてみてはいかがでしょうか。
意外な発見があったりするかもしれません。
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